ドイツ代表に敗れたスティーブ・カーHC「もはや1992年ではない」

スティーブ・カーHC指揮するチームUSAはFIBAバスケットボールワールドカップの決勝トーナメント準決勝でドイツ代表に敗れ、2014年以来となるワールドカップ金メダル獲得はならなかった。
前回のワールドカップより良い結果を残したものの、やはりNBAで活躍する選手たちを揃えたチームUSAにとって満足できる結果ではないだろう。
だが、カーHCによると、チームUSAが世界の舞台で勝つのは簡単ではなくなったという。
カーHCはドイツ代表に敗れた後、次のようにコメント。eurohoops.netが伝えている。
もはや1992年ではない。
世界の選手、チームは、以前より優れている。
ワールドカップやオリンピックで勝つのは簡単ではない。
ドイツを祝福したい。
彼らは素晴らしかった。
僕たちが反撃するたびに彼らは素晴らしいショットを決め、オフェンシブリバウンドを奪い、ビッグプレイを成功させた。
我々の選手たちのことを誇りに思う。
彼らは戦い、終盤は勝つチャンスを手にした。
だが、そのチャンスを掴むことができなかった。
主な敗因はディフェンスだ。
ディフェンスで彼らにプレッシャーをかけることができなかった。
(デニス・)シュルーダーを称賛する。
彼はペネトレートできるクイックネスあるガードだ。
それと、我々はいくつかミスを犯してしまった。
この試合の鍵は(アンドレアス・)オブストだったと思う。
我々は彼らをコントロールすることができず、それが痛手になった。
彼らにはスイッチできる大きくて強い選手が多く、シュルーダーがアタックを仕掛けてくる。
彼らを称賛しなければならない。
彼らは我々を上回ったんだ。
他の代表チームは同じ選手が長く一緒にプレイし、ケミストリーを高めている。
一方、チームUSAはワールドカップとオリンピック、それぞれの予選大会を異なるロスターで戦っており、一貫性がない。
カーHCによると、マイク・シャシェスフキーが2005年にチームUSAのヘッドコーチに就任した時は、チームUSAに参加するNBA選手たちと3年契約を結ぶことができたという。
どうすればそんなこと(NBA選手たちとの3年契約)ができるのか、僕には分からない。
まったく現実的ではない。
僕はUSAバスケットボールの一員であることを楽しんでいるし、選手たちも同じだ。
契約には次のチームにバトンを渡すことも含まれている。
我々は他のチームとは違うが、このユニフォームを着るに値するタレントがたくさんいるんだ。
チームUSAはドリームチームが結成された1992年以降のオリンピック8大会中7大会で金メダルを獲得。
だが、1994年以降のワールドカップでは金メダル3個にとどまっている。
とはいえ、USAバスケットボールの選手選考のシステムが変わることはないだろう。
USAバスケットボールはワールドカップを若手選手たちの育成と経験の場とし、未来につなげる機会として見ているというが、もし金メダルを逃す状況が続いた場合、アメリカ国内ではNBAを代表するスーパースターたちの参戦を求める声が高まることになりそうだ。