レブロン・ジェイムスが考えるルカ・ドンチッチ対策とは?「ブリッツ」
ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチは、このNBAプレイオフでもアンストッパブルなパフォーマンスを続けている。
NBAトップクラスのディフェンスを誇るミネソタ・ティンバーウルブズでさえドンチッチを抑え込むことはできなかったわけだが、NBA史上最も偉大な選手のひとりであるレブロン・ジェイムスにはドンチッチに対する策があるようだ。
ジェイムスによると、ドンチッチがピック&ロールを仕掛けてきた時はスイッチではなく、ダブルチームで対処するべきだという。
元NBA選手JJ・レディックとのポッドキャストの中でドンチッチ対策について質問されたジェイムスは、次のようにコメント。basketnews.comが伝えている。
ブリッツだと思う。
スイッチではない。
彼らはスモール同士でのピック&ロールはあまりしない。
彼らがよくやるのは、1番と5番のピック&ロールだ。
5番の選手は一般的に機動力と敏捷性に劣る。
だから、彼らは5番の選手を外に引き出そうとしてくる。
それに、彼らにはロブの脅威が2人いるし、ルカはそれを好んでいる。
スイッチすべきではないことは分かる。
僕たちはウェスタン・カンファレンスファイナルの第2戦でそれを見たはずだ。
ピック&ロールの時にドロップで対処?
それをやるにはルカはサイズがありすぎる。
ドロップすると、ルカはドリブルで迫ってくる。
すると、今度はビッグマンが決断しなければならない。
それなら僕がヘルプに行くべきか?
それとも距離を置くべきか?
ヘルプに入ると、すぐに(ダニエル・)ギャフォードや(デレック・)ライブリーにロブを出される、もしくはコーナーにいる選手にパスを出されて3ポイントを撃たれるだろう。
僕だったらブリッツし、5番の選手にボールが渡るように仕向ける。
ライブリーとギャフォード、そしてライブリーが負傷欠場した時に少しプレイしたドワイト・パウエルが適切な判断を下せるか見てみよう。
ESPNでNBAアナリストとして働いているレディックによると、ドンチッチのピック&ロールに対するディフェンスで最も効果が低いのはスイッチであることが数字で明らかになっているという。
このNBAプレイオフでドンチッチがピック&ロールを展開した時、マブスはスイッチされた時に1チャンスあたり1.12得点を記録。
一方、ドロップされた時は1.10得点、ブリッツされた時は0.67得点だというから、ジェイムスが明かしたようにブリッツが最も効果的なのは間違いないだろう。
NBAトップディフェンダーのジュルー・ホリデーとデリック・ホワイトを擁するボストン・セルティックスは、果たしてドンチッチをどう抑えようとするのだろうか?