怪我続きのアンソニー・デイビス「僕にどうしろと?」
ロサンゼルス・レイカーズのアンソニー・デイビスは、2020年のNBAタイトル獲得に多大な貢献をした偉大な選手のひとりだ。
だが、昨季と今季は怪我の影響で多くの試合を欠場。
デイビスを欠くレイカーズは常に厳しい戦いを強いられ、昨季はかろうじてNBAプレイオフに進出したものの、今季はNBAプレイオフはもちろんプレイインゲーム出場も絶望的な状況に陥っている。
デイビスには怪我のたびに批判の声が届いているというが、デイビスによると、外部の批判は気にしないように心掛けているという。デイビスのコメントをThe Los Angeles Timesが伝えている。
僕は少なくともコートに出られると感じたなら、ただ座って黙ることはない。
60%の状態だろうと70%の状態であろうとね。
僕の70%は他の選手たちの100%より良い。
僕はチームを助けたいんだ。
それが僕が怪我から学んだことだ。
昨季は僕がプレイした時、人々は「ADはこのチームを見放した。プレイオフだぞ。ADはプレイしなければならない。プレイすべきだ」と言っていた。
僕がコートに出て再び怪我すると、彼らは「彼のトレーナーは誰だ?誰が彼をプレイさせたんだ?」と言っていたよね。
僕にどうしろと言うんだ?
僕がプレイすると問題になり、プレイしないと問題になる。
結局のところ、僕は自分にとって最善のこと、僕の身体にとって最善のことをしなければならない。
そこから前に進む。
何を言われようと、どう思われようと、僕は気にしない。
なぜなら、彼らの中に実際にコートに足を踏み入れてプレイした人はひとりもいないからね。
プレイしたことがある人なら、理解してくれるはずだ。
デイビスはNBAキャリアを通してさまざまな怪我を経験し、怪我が多いNBA選手としても知られている。
だが、ニューオーリンズ・ペリカンズ時代は小さな怪我にとどまり、ここ2年のように長期離脱を強いられることはなかった。
デイビスの今季1度目の怪我は現地12月17日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦で、レブロン・ジェイムスがミネソタ・ティンバーウルブズのジェイデン・マクダニエルズと接触し、スクリーンを仕掛けようとしていたデイビスにマグダニエルズがぶつかった時だった。
2度目の怪我は、現地2月16日のユタ・ジャズ戦で、ルディ・ゴベアの足に着地してしまった時だった。
真のバスケットボール選手なら、ああいった状況では何もできないということを分かっている。
避ければ良かったって?
僕は自分を貫く。
なぜなら、妻が僕をケアしてくれているし、これらの怪我は僕の過ちによるものではないからだ。
それなのに落ち込んだり、動揺したり、人々の言っていることを気にしたりできると思うかい?
これは誰にでも起こり得ることなんだ。
世界中のどの選手だって、誰かの足に着地すれば足首を捻ってしまう。
シューズの問題ではない。
誰かの足に着地したら、足首を捻ってしまうんだ。
デイビスの怪我のNBAキャリアを懸念し、レイカーズにデイビスをトレードで放出するよう進言しているNBAアナリストもいる。
だが、健康な時のデイビスがNBAを代表するスター選手であるのは間違いない。
デイビスは昨季に続き今季も十分なパフォーマンスを見せることができなかったが、来季はシーズンを通して健康な状態でプレイし続け、レイカーズをNBAタイトル奪還に導く働きを期待したいところだ。
なお、デイビスの今季とNBAキャリアのスタッツは以下の通りとなっている。
– | 2021-22 | NBAキャリア |
---|---|---|
出場試合数 | 39 | 603 |
平均出場時間 | 35.1 | 34.4 |
平均得点 | 23.2 | 23.8 |
平均リバウンド | 9.8 | 10.2 |
平均アシスト | 3.1 | 2.3 |
平均スティール | 1.2 (キャリア1.4ワーストタイ) | 1.4 |
平均ブロックショット | 2.3 | 2.3 |
平均ターンオーバー | 2.1 | 2.0 |
FG成功率 | 53.2% | 51.5% |
3P成功率 | 19.1% | 30.4% |
フリースロー成功率 | 71.5% (キャリアワースト) | 79.4% |
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