ギルバート・アリーナスがジョン・ウォールに「君はウィザーズの未来だ」
元NBAプレイヤーのギルバート・アリーナスは、リーグ屈指のスコアラーとしてワシントン・ウィザーズを牽引した。
だが、2009-10シーズンにコート外の問題でNBAからシーズン終了までの出場停止処分を科されると、翌シーズンはルーキーのジョン・ウォールが台頭した影響も受け、シーズン途中のトレードでオーランド・マジックへ移籍。
アリーナスと決別したウィザーズは、ウォールを中心としたチームに生まれ変わった。
では、ルーキーだったウォールに主役の座を奪われた時、アリーナスはどう思っていたのだろうか?
アリーナスは当時を振り返り、次のようにコメント。clutchpoints.comが伝えている。
(ウィザーズを牽引することを)僕は諦めたんだ。
彼にはこう伝えたよ。
「これは君のチームだ。鍵はここにある。僕のことは気にしないでくれ。君は未来だ。彼ら(ウィザーズ)が僕を放出するまで待つし、どうなるか見てみるよ。ここに座っているつもりはないし、若者対老人のバトルをするつもりはない」とね。
アリーナスからバトンを渡されたウォールはスターターとしてウィザーズを牽引し、NBAを代表するポイントガードのひとりに成長した。
ウォールによると、アリーナスはトレードでウィザーズを去るまでウォールの世話をし、可愛がっていたという。
(アリーナスのような状況に置かれると)大抵の場合、「クソ」となってしまうよね。
だが、彼は「お前はそこに座ってろ。これは俺のチームだ」といったようなことはしなかったんだ。
アリーナスは問題児として知られていたが、アリーナスと共にプレイした選手たちは彼を称えている。
トレード後のアリーナスは出場機会が激減すると、メンフィス・グリズリーズの一員としてプレイした2011-12シーズンを最後にNBAを去り、中国リーグのチームに移籍。
その後NBAに戻ることはなく、現役を引退した。
アリーナスから快くバトンを渡され、激励してもらったウォールは、偉大な先輩の目を気にせずのびのびプレイできることに感謝したことだろう。
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