ラシード・ウォーレスがカイリー・アービングの個人的理由による離脱に「受け入れられない」
ブルックリン・ネッツのカイリー・アービングが、現地20日のクリーブランド・キャバリアーズ戦で復帰した。
アービングは数試合を欠場した個人的理由について、「家族や個人的な問題が山積みだった」、「立ち止まることが必要だった」などと説明。
だが、アービングは社会活動に力を入れていることでも知られているため、今回の離脱は社会問題に向き合うためと見られている。
しかし、元NBAプレイヤーのラシード・ウォーレスは納得していないようだ。
ウォーレスはアービングについて次のように指摘。larrybrownsports.comが伝えている。
君の母や子どもたちに何も起きていなかったのなら、私は受け入れられない。
君は休止期間が必要だったと言ったよね。
これはサマータイムではない。
私個人としては、彼と話をしなければならない。
君はサラリーをもらって仕事をしている。
チームメイトたちに対して責務がある。
オーナーもしくはコーチもしくはチームメイトたちに話をしたのかもしれない。
だが、それは言い訳にはならない。
社会の不平等については理解している。
彼にはジョージ・フロイドの家族をはじめとしたすべてに対し、果たすべき約束がある。
だが、チームに対しても責任があるんだ。
アービング不在の間、ネッツは5勝2敗を記録した。
残念ながら復帰初戦を勝利で飾ることはできず、ネッツを勝利に導かない限りアービングに対する批判はこれからも続くだろう。
だがケビン・デュラント、ジェイムス・ハーデンとともにネッツを牽引し、周囲の批判を寄せ付けないほどの活躍を期待したいところだ。
なお、キャブス戦でのデュラント、ハーデン、アービングのスタッツは以下の通りとなっている。
– | K・デュラント | J・ハーデン | K・アービング |
---|---|---|---|
出場時間 | 50:09 | 50:30 | 48:22 |
得点 | 38 | 21 | 37 |
リバウンド | 12 | 10 | 2 |
アシスト | 8 | 12 | 3 |
スティール | 1 | 2 | 1 |
ブロックショット | 4 | – | 3 |
ターンオーバー | 2 | 5 | 4 |
FG成功率 | 48.0% (12/25) | 42.9% (6/14) | 53.6% (15/28) |
3P成功率 | 33.3% (3/9) | 50.0% (3/6) | 37.5% (3/8) |
フリースロー成功率 | 84.6% (11/13) | 100% (6/6) | 80.0% (4/5) |
+/- | +2 | -5 | -7 |
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当初長年のファンとして、今回は受け入れられないと感じていました。
しかし各選手が早くからノーコメントを通し、BKNもいずれ本人の口からと、一切理由を語らなかったこと、ビートライターがメンタルヘルスの重要性を呟き、その後各ライターの言及が減ったこと、直前のSNS投稿と消去の異常な反復などから、おそらく精神的にメルトダウンの状態だったのかと推測します。
前回のBOSでの同様の際には、絶対に専門家には頼らないと言い切りましたが、今回は(おそらく精神科医に)ヘルプを出したようで、一つ一つ重荷を取り除いてもらったと、本人も会見で言っていました。
第三者が無断欠席に個人的理由を受け入れられないのはもっともですが、本人がそういうことにしておいてほしいと言ったのは、他人に自分の病状を晒したくないという意思だと思います。
怪我や体の病気の休みと同様に、心の不調の際にも選手を守る必要があります。今回のBKNの対応は素晴らしかったと思います。だからこのような記事をみると、選手の人権とは何だろうと考えさせられます。