ラリー・ナンスJr「コービー・ブライアントは僕に優しくしてくれた」
NBAレジェンドのコービー・ブライアントが他界してから1年が経った。
多くの現役NBA選手や元NBA選手たちがブライアントとの思い出を振り返り、ブライアントの偉業を称えている中、クリーブランド・キャバリアーズのラリー・ナンスJrもブライアントとの思い出を語った模様。
ナンスJrは2015年のNBAドラフト27位でロサンゼルス・レイカーズに入団し、ルーキーシーズンをブライアントと共に過ごした。
ナンスJrによると、ブライアントは周囲の評判とは異なり、優しいチームメイトだったという。ナンスJrのコメントをclutchpoints.comが伝えている。
恐ろしく、エキサイティングで、神経をすり減らした。
あの頃を振り返って最高だったと言いたいけれど、あの時の感情を僕は覚えているし、ただ畏怖の念を抱いていたんだ。
なぜならコービーだからね。
コービーは歩くレジェンドだった。
誰もが彼の名前を叫ぶ。
バスケットボールを知らない人でさえ知っている。
それに練習の時の彼はチームメイトに厳しいと評判だったから、僕はどうしたらいいのか分からなかったんだ。
ナンスJrはNBA入りする前、ブライアントが過去にデンバーで起こした暴行の疑いについて、SNS上で「コービーがまたデンバーで手を出すことを願っている」と投稿した。
その後ブライアント擁するレイカーズに指名されたため、当時は恐怖心を持っていたという。
あの時の僕は何歳だったかな?
あのツイートをした時、僕は16歳だったと思う。
本当に馬鹿げていた。
皆分かっていると思うけれど、馬鹿げていた。
若い時は馬鹿げたことをしてしまうし、僕は馬鹿なツイートをしてしまったんだ。
レイカーズに入団すると、彼は僕に優しくしてくれた。
僕は絶対に忘れない。
なぜなら、彼には僕に優しくする必要がない理由があったからね。
あのツイートをしてしまったから、コービーに会うのが怖かった。
僕はドラフトの後に彼にメールしたんだ。
その時の彼は休暇中だったと思うけれど、僕はメールで謝罪した。
彼はすぐに返信してくれた。
「ヘイ、もう過ぎたことだ。気にするな。レイカーズにようこそ」とね。
すごく安心したけれど、それでも彼には僕の人生を狂わせることができた。
でも、彼はそうしなかったんだ。
彼には僕のキャリアを狂わせる機会があった。
彼はその機会を若いバスケットボールプレイヤーに学ばせる機会にした。
永遠に感謝する。
僕はここにいなかったかもしれない。
クリーブランドでプレイすることもなかったかもしれない。
ファイナルでプレイする機会もなかったかもしれない。
彼は僕のキャリアを終わらせることができた。
だから、そうしなかった彼に永遠に感謝する。
彼は僕のキャリアを終わらせることができたのに、そうしなかった。
だから、僕の中の彼は良い人さ。
世界的に知られるブライアントを揶揄し、そのツイートがNBAドラフト当日に拡散されたのだから、当時のナンスJrは「僕の人生は終わってしまうかもしれない」とひどく恐怖していたことだろう。
ナンスJrにはマンバメンタリティを受け継ぎ、これからNBAにやって来る若手たちに語り継いでもらいたいところだ。
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