ワールドカップMVPのデニス・シュルーダーが優勝を喜ぶも「ドイツでテレビ放送されたのは決勝戦のみだった」
デニス・シュルーダー擁するドイツ代表は日本時間10日に行われたFIBAバスケットボールワールドカップ決勝戦で強豪セルビア代表を下し、ドイツ史上初となるワールドカップ金メダルを獲得した。
シュルーダーはこの日、要所で得点を重ねるなどドイツ代表を牽引するパフォーマンスを見せると、ワールドカップMVPに選出。
キャプテンとしてドイツ代表をまとめたシュルーダーは、悲願の金メダルを勝ち取った後にワールドカップを振り返り、次のようにコメントしたという。eurohoops.netが伝えている。
長く待った。
僕はこのチームで10年間プレイしている。
僕たちは昨年(ユーロバスケット)銅メダルを獲得し、今はここに立っている。
素晴らしいチームだ。
コーチは僕たちを団結させ、成功するために最善を尽くしてくれた。
8勝0敗だ。
ジョージアとスロベニアがいるグループの中で素晴らしい成績を収め、最後まで完璧であり続けた。
ロッカールームの仲間たち、僕の家族、子供、妻。
本当に感謝している。
また、シュルーダーは、2002年にNBAレジェンドのダーク・ノビツキーがドイツ代表をワールドカップ銅メダルに導いたことについて質問されると、次のように語った。
もちろんダークは史上最高のパワーフォワードのひとりだ。
彼はバスケットボールのゲームを変え、NBAチャンピオンにもなった。
コートの外ではクールな男だ。
彼と2015年に一緒にプレイできたのは素晴らしかった。
だが、チームとして成し遂げたことを忘れてはならない。
だからこそ、皆を称賛したい。
子供の頃の僕が彼(ノビツキー)に憧れていたと言ったら嘘になる。
僕はマイク・コンリーやトニー・パーカー、クリス・ポールのような選手を見て育った。
だが、NBAに行き、ダラスでワークアウトした時に彼(ノビツキー)と会い、こう言われたんだ。
「僕の電話番号を教えるよ。メールしてくれ。電話してくれ」とね。
それ以来、僕たちは素晴らしい関係を築いている。
彼には愛しかない。
そう語ったシュルーダーだが、ドイツ国内で決勝戦しかテレビ放送されなかったことを残念に思っているという。
僕たちは大会がテレビで放送されると思っていた。
だが、テレビで放送されたのは決勝戦だけだった。
バスケットボールは素晴らしいスポーツだ。
ここ2年間で僕たちが成し遂げたことをリスペクトしてほしい。
全試合をテレビで放送してほしい。
僕が10年前に代表チーム入りした時はダーク・ノビツキーがいたが、チームの他の選手はまったく知られていなかった。
この大会で日本とフィリピンに行き、知ってもらえるようになった。
(ドイツ)国内でもリスペクトされ、認められることを願っている。
ドイツ国内でテレビ放送されたのは決勝戦のみであり、その他の試合についてはストリーミング配信でしか見ることができなかったという。
ドイツはサッカー大国として知られている。
だが、サッカーのドイツ代表が低迷しつつある中、ドイツ国内でバスケットボールの人気に火がつく可能性は十分ある。
シュルーダーはもちろん、ノビツキーやドイツでプレイするバスケットボール選手たちはその日が来るのを待ちわびていることだろう。
なお、シュルーダーのワールドカップ決勝トーナメントのスタッツは以下の通りとなっている。
– | LAT戦 | USA戦 | SRB戦 |
---|---|---|---|
MP | 30 | 33 | 34 |
PTS | 9 | 17 | 28 |
TRB | 1 | 2 | 2 |
AST | 4 | 9 | 2 |
STL | 2 | 2 | 1 |
BLK | 0 | 0 | 0 |
TO | 4 | 0 | 2 |
FG% | 15.4% (4/26) | 53.8% (7/13) | 52.9% (9/17) |
3P% | 0% (0/8) | 42.9% (3/7) | 33.3% (2/6) |
FT% | 100% (1/1) | – | 80.0% (8/10) |
+/- | -20 | +7 | +2 |