ワシントン・ウィザーズのブラッドリー・ビールは、NBAを代表するスコアラーのひとりだ。

今季はオールスターに選出されなかったものの、オールスターレベルのプレイヤーであることは間違いない。

だが、ドラフト当日のトレードが成立していれば、今頃オクラホマシティ・サンダーを牽引していたかもしれない。

ビールによると、2012年のドラフト直後のトレードでサンダーに移籍する可能性があったという。

ビールは当時を振り返り、次のようにコメント。larrybrownsports.comが伝えている。

僕は2位か3位で指名されるだろうと思っていた。

AD（アンソニー・デイビス）が1位で指名されるのは分かっていたから、僕はシャーロットかワシントンに行くと思っていたんだ。

ドラフトルームで待っていた時、エージェントが「君はOKCに行くかもしれない」と言ってきた。

僕は「OKCのワークアウトには参加していないぞ。僕が参加したのはワシントン、クリーブランド、シャーロットだけだ」という感じさ。

その取引とは、ジェイムス（・ハーデン）がトレードでワシントンに移籍し、OKCが僕を獲得するというものだった。

僕はOKCでKD（ケビン・デュラント）、ラス（ラッセル・ウェストブルック）と一緒にいただろうね。

本当に寸前のところまでいったんだ。

このトレードは成立せず、サンダーはケビン・マーティン、ジェレミー・ラム、複数のドラフト指名権とのトレードでハーデンを放出した。

もしドラフト夜のトレードが実現していたら、ビール、デュラント、ウェストブルックという強力なスコアリングチームが誕生していたことだろう。

なお、2012年のNBAドラフト1巡目の結果は以下の通りとなっている。

指名順	選手名	指名チーム
1	アンソニー・デイビス	ニューオーリンズ・ホーネッツ
2	マイケル・キッド・ギルクリスト	シャーロット・ボブキャッツ
3	ブラッドリー・ビール	ワシントン・ウィザーズ
4	ディオン・ウェイターズ	クリーブランド・キャバリアーズ
5	トーマス・ロビンソン	サクラメント・キングス
6	デイミアン・リラード	ポートランド・トレイルブレイザーズ
7	ハリソン・バーンズ	ゴールデンステイト・ウォリアーズ
8	テレンス・ロス	トロント・ラプターズ
9	アンドレ・ドラモンド	デトロイト・ピストンズ
10	オースティン・リバース	ニューオーリンズ・ホーネッツ
11	メイヤーズ・レナード	ポートランド・トレイルブレイザーズ
12	ジェレミー・ラム	ヒューストン・ロケッツからオクラホマシティ・サンダーへトレード
13	ケンドール・マーシャル	フェニックス・サンズ
14	ジョン・ヘンソン	ミルウォーキー・バックス
15	モーリス・ハークレス	フィラデルフィア・セブンティシクサーズからオーランド・マジックへトレード
16	ロイス・ホワイト	ヒューストン・ロケッツ
17	タイラー・ゼラー	ダラス・マーベリックスからクリーブランド・キャバリアーズへトレード
18	テレンス・ジョーンズ	ヒューストン・ロケッツ
19	アンドリュー・ニコルソン	オーランド・マジック
20	エバン・フルニエ	デンバー・ナゲッツ
21	ジャレッド・サリンジャー	ボストン・セルティックス
22	ファブ・メロ	ボストン・セルティックス
23	ジョン・ジェンキンス	アトランタ・ホークス
24	ジャレッド・カニンガム	クリーブランド・キャバリアーズからダラス・マーベリックスへトレード
25	トニー・ローテン	メンフィス・グリズリーズ
26	マイルズ・プラムリー	インディアナ・ペイサーズ
27	アーネット・モルトリー	マイアミ・ヒートからフィラデルフィア・セブンティシクサーズへトレード
28	ペリー・ジョーンズ	オクラホマシティ・サンダー
29	マーキス・ティーグ	シカゴ・ブルズ
30	フェスタス・エジリ	ゴールデンステイト・ウォリアーズ