ケンドリック・パーキンス「ポール・ピアースが怪我のふりをしてくれて良かった」
未来の殿堂入りプレイヤーであるポール・ピアースは2008年に行われたロサンゼルス・レイカーズとのNBAファイナル第1戦、足を痛めて車椅子でロッカールームに運ばれた。
痛みに顔をゆがめていたため復帰は難しいかと思われたが、元気良くコートに復帰すると、ボストン・セルティックスの勝利に貢献。
何事もなかったかのように素晴らしいパフォーマンスを見せたピアースには「わざと怪我のふりをして相手を油断させた」などという憶測が広がった。
その後、ピアース自ら怪我ではなく「トイレに行きたかったから」と説明。
チームメイトだったケンドリック・パーキンスは、ピアースの怪我のふりをファインプレイだったと感じていたのかもしれない。
パーキンスは当時を振り返り、次のようにコメント。clutchpoints.comが伝えている。
聞いてくれ。
ポールはカリフォルニアのイングルウッド出身だ。
イングルウッドの全員が何が起きたのか分からなかった。
我々はすごく心配した。
私は怪我したふりをしてポールの様子を見に行ったのだけれど、彼は大丈夫だった。
ベンチに戻ると、皆が「ポールは大丈夫か?」と訊いてきたから、「ああ!」と返したよ。
そして彼がロッカールームから走って戻ってきた。
まるでロッキーのようにね。
彼のことは分からないけれど、わざとやったんじゃないかな。
彼がやってくれて良かったよ。
なぜなら、あの試合は我々が勝てたからね。
ポールはあらゆることに対してオーバーリアクションしなければならないことを分かっていた。
それが彼だ。
彼はオーバーリアクションだったのさ。
しれっと自身も怪我のふりをしたことを明かしたパーキンス。
この試合だけでセルティックスの2選手が怪我のふりをしたことになる。
この勝利で勢いに乗ったのか、ピアース率いるセルティックスはコービー・ブライアント擁するレイカーズを4勝2敗で下し、NBAチャンピオンに輝いた。
なお、ピアースのパンツには茶色いシミのようなものが確認されており、コートに倒れ込む前にすでに「大」を漏らしていたともされている。
まさに運を味方に付けた試合だったと言えるだろう。
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