ジョエル・エンビード「引退を考えた」
フィラデルフィア・セブンティシクサーズのジョエル・エンビードは、NBAを代表するスーパースターのひとりだ。
だが、簡単なキャリアを送ってきたわけではない。
エンビードは2014年のNBAドラフト3位でシクサーズに入団すると、その後の2シーズンを怪我で全休。
NBAキャリア3年目の2016-17シーズンもわずか31試合の出場にとどまるなど、怪我に苦しめられてきた。
エンビードによると、当時はメディアから散々に批判され、一時は引退を考えたという。
エンビードは当時を振り返り、次のようにコメント。fadeawayworld.netが伝えている。
カメルーンに帰国し、バスケットボールをやめ、本当に引退したかった。
なぜなら、当時は手術を受け、皆が「彼は成功しない」、「彼がNBAでプレイすることはない」と言っていたからね。
それに兄弟を失ったのが本当に大きかった。
(バスケットボールを)やめたかったし、その寸前までいったんだ。
2年連続で全休すると、基本的に毎日あらゆるストーリーが出てくる。
「ジョエルの今の体重は136kgだ」などというストーリーが出てくる。
メディアは常に見下して話をしてくるんだ。
辛かった。
僕はたくさんのことを乗り越えなければならなかった。
すごく辛かった。
だが、僕を助けるために仲間たちがプッシュし続けてくれたんだ。
嬉しいよ。
ここにいることができて幸せだ。
エンビードはその後も怪我を繰り返し、1シーズン64試合以上に出場したことが一度もない。
昨季はMVP最有力候補のひとりに挙がったものの、シーズン後半の怪我が影響し、MVPを受賞することができなかった。
だが、今季は残り24試合を残した時点ですでに46試合に出場している。
数々の困難を乗り越えたエンビードはタフなメンタルでシクサーズを牽引し、これからもNBAを代表するスーパースターのひとりとして注目を集め続けるだろう。
なお、エンビードの今季とNBAキャリアのスタッツは以下の通りとなっている。
– | 2021-22 | NBAキャリア |
---|---|---|
出場試合数 | 46 | 306 |
平均出場時間 | 32.9 | 30.9 |
平均得点 | 29.6 (キャリアハイ) | 25.5 |
平均リバウンド | 11.2 | 11.3 |
平均アシスト | 4.5 (キャリアハイ) | 3.3 |
平均スティール | 1.0 (キャリアハイタイ) | 0.8 |
平均ブロックショット | 1.4 | 1.7 |
平均ターンオーバー | 3.0 | 3.4 |
FG成功率 | 49.5% | 48.8% |
3P成功率 | 36.9% | 33.5% |
フリースロー成功率 | 81.3% | 80.9% |
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