ブルックリン・ネッツのNBAスター、ベン・シモンズは、現地10日に行われるフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦に出場しない。

だが、古巣ウェルズファーゴセンターには凱旋し、ベンチでチームメイトたちに声援を送る予定だ。

シモンズは出場しないとはいえ、シクサーズファンはシモンズに強烈なブーイングを浴びせ、試合は異様な雰囲気の中で行われるだろう。

シモンズもそれを認識しているというが、ではなぜわざわざブーイングを浴びるために凱旋するのだろうか？

fadeawayworld.netによると、シモンズがフィラデルフィアに凱旋するのにはある目的があるという。

周知の通り、シモンズは「メンタルの準備ができていない」という理由でシクサーズのユニフォームを着てプレイすることを拒否し、その間は専門医によるカウンセリングを受けていた。

だが、シクサーズはシモンズが健康状態を報告せず、外部の専門医によるカウンセリングを受け続けたことを良しとせず、シモンズのサラリーを回収し続けた。

その総額は2000万ドル以上にのぼると見られている。

そのため、シモンズとシモンズのエージェントであるクラッチスポーツ社は、凱旋試合で巻き起こるであろう強烈なブーイングがシモンズのメンタル問題につながった証明になると考え、シクサーズ側にサラリーの返還を要求するという。

それがシモンズのフィラデルフィア凱旋の目的のひとつだというが、もしシモンズ陣営が本当にサラリーの返還を要求するなら、シクサーズとシモンズの関係はますます悪化するだろう。

双方ともそれぞれの主張を譲らないと見られているため、この問題を解決するためにはNBAが仲裁に入ったほうが良いのかもしれない。

なお、シモンズの凱旋試合は大荒れになると予想されており、通常よりセキュリティを増員して対応すると報じられている。