ケビン・デュラント「良い練習、良い準備、良いエネルギーが好き」
NBA史上最高のスコアラーのひとりであるケビン・デュラントは今年夏、ブルックリン・ネッツにトレードを要求した。
最終的にトレードが実現することはなかったが、ネッツはデュラントが求める環境になりつつあるのかもしれない。
デュラントによると、今のネッツにはこれまでなかった良い練習、良い準備、良いエネルギーがあるという。
デュラントは今季のネッツについて次のようにコメント。bleacherreport.comが伝えている。
僕は良い練習、良い準備、良いエネルギーが好き。
正直に話すが、僕たちはそれを見せていると思う。
連敗してしまったが、コーチ陣は素晴らしい仕事をしてくれている。
僕たちは良い準備をしていると思う。
仲間たちは勝利を求めている。
できる限りハードにプレイしている。
それこそ僕が本当に必要としていたものなんだ。
昨季はケミストリーを構築するにあたり、良い準備と素晴らしいエネルギーがなかったと思う。
今はそれを構築しているところだ。
何人かがラインナップから出たり入ったりしているが、それぞれがそれぞれの役割を見つけつつあるんじゃないかな。
だから今夜(サクラメント・キングス戦)のようなゲームであっても楽しいよ。
僕個人としては、「僕は5人のディフェンダーをかわさなければならない」という感じさ。
だが、楽しい。
なぜなら、バスケットボール選手としての成長につながるからね。
このリーグですべてを経験することができれば、僕のキャリアは決まったようなものだ。
僕はすべてを経験している。
チャンピオン、ルーキー・オブ・ザ・イヤー、オールスター、フリーエージェンシー、トレード要求、オールスターMVP、オリンピック。
このリーグであらゆることをやってきたんだ。
この2年間は予想もしなかったことを経験した。
選手たちがラインナップから出たり入ったりしたし、良いプレイができなかったし、ファーストラウンドでスウィープされた。
すべて最悪さ。
だが、これもリーグの一部であり、誰もが経験することだ。
それを経験したからと言って、僕が悲劇のヒロインになるわけではない。
このリーグで多くの男たちが挫折を味わったのを見てきた。
いろんな経験をすることが重要なんだ。
NBA選手として過ごせる時間には限りがある。
永遠に続けることはできない。
だから、僕はここにいる間にすべてを経験するんだ。
デュラントはトレード要求の後にオーナーのジョセフ・ツァイと面会し、「僕をトレードで放出するか、スティーブ・ナッシュHCとショーン・マークスGMを解雇するか」選択を迫ったと報じられた。
これを受け、デュラントに対して「責任を他に押し付けようとしている」、「彼はリーダーではない」などといった批判があがっていたが、デュラントはリーダー論について次のように反論した。
僕がリーダーではないって?
どういう意味だ?
多くの人々が僕のことをリーダーではないと言っている。
なぜなら、僕がカイリー(・アービング)にワクチンを接種しろと言わなかったからだ。
やめてくれ。
カイリーがチームを離れ、彼の人生を生きることを僕は非難しなかった。
大の大人が彼の人生において「あれやこれをやったらダメ」と言うべきではない。
彼の見方や考え方を評価すべきではない。
この件について僕がどう考えているのか、彼ら(ネッツ)がどう考えているのか、話し合うことはできる。
だが、僕たちの議論の内容を全員が知る必要はない。
なぜなら、僕たちは大の大人だからね。
僕たちのスターティングラインナップを見てくれ。
エドモンド・サムナー、ロイス・オニール、ジョー・ハリス、(ニコラス・)クラクストン、そして僕。
軽視するわけではないが、このグループに何を期待するんだ?
君たちは僕たちに勝利を期待している。
なぜなら、僕がいるからだ。
7番がいるから、君たちは僕たちに良いプレイを期待しているんだ。
僕は本当に良い時間を過ごしているよ。
試合中の僕の言葉を聞いてほしい。
僕にもっとマイクを向けてもらえたら、人々は「KDはハッピーだ」、「KDははハッピーではない」と言うのをやめるだろう。
僕はコート上でのあらゆる瞬間を楽しんでいる。
アキレス腱を断裂したことがあるのだから尚更だ。
パンデミックの時、僕たちは「二度とプレイできないのではないか?」と思っていた。
僕はもう一度プレイできるか分からなかった。
「こんなはずではなかった」という感じだった。
だから、コートでのすべての時間を楽しまなければならない。
そうするのもプロだ。
僕はコーチングを受けなければならないし、ショットを決めなければならないし、アグレッシブにプレイしなければならないし、チームメイトたちと正しい方法で話さなければならない。
旅であり、戦いさ。
「引退するまでに優勝し、レガシーを築かなければならない」
そういっことは僕にとってはくだらないことさ。
キャム・トーマスが僕から学び、彼が10年目を迎えるまでに何を得るか。
そういったことが僕のレガシーだ。
僕はアンドレ・ロバーソンにこのリーグで自信をつけさせるようにした。
それが僕のレガシーだ。
ラッセル・ウェストブルック、ステフ・カリー、カイリーと一緒にプレイした時も自分らしくいること。
それが僕のレガシーだ。
それが僕であり、僕がゲームにもたらしているものだ。
僕は誰とでも一緒にプレイできるし、いつでもどこででもプレイできる。
自分の力をもたらすだけだ。
それが僕のレガシーになるはずなんだ。
ネッツの成績不振やアービングの離脱を受け、「デュラントが再びトレードを要求するのでは?」といった憶測が出回った。
だが、少なくとも現時点でデュラントがトレードを要求することはなさそうだ。
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