カイル・コーバーがボイコットを振り返り「涙を流した」
ミルウォーキー・バックスはオーランド・マジックとのNBAプレイオフ・ファーストラウンド第5戦をボイコットした。
ホームのウィスコンシン州で警官による悲惨な事件が起こってしまったためだ。
バックスに続いて他のNBAチームもボイコットし、一時はシーズンの中止も囁かれる事態となったわけだが、バックスのベテランシューターであるカイル・コーバーはボイコットが決まった当時、さまざまな感情が入り混じっていたという。
コーバーは当時を振り返り、次のようにコメント。clutchpoints.comが伝えている。
僕は涙を流してそこに座っていた。
「Black Lives Matter」と記されている僕のジャージーを見て、「僕たちは何をやっているんだ?」という気持ちになったんだ。
ひとりのチームメイト、ジョージ・ヒルがボイコットを決断した。
僕たち全員が彼に続き、「君と共にいる」という感じだった。
白人の僕は「白人としてどうやって助けたらいいのか?この空間にいる白人として何を言えばいいのか?」と思っていた。
何をすればいいのか分かるかい?
疎外された人々に寄り添うのさ。
彼らの声を増幅し、彼らの考えを聞き、彼らのアイディアに耳を傾ける。
そうすれば助けるための方法を見つけることができるんだ。
バックスのボイコットに他のNBAチームも賛同したものの、その夜に行われた話し合いの場はさまざまな感情が入り乱れ、結論をまとめることはできなった。
翌日に再度話し合い、NBAやNBAチームのオーナーたちの協議結果を受けてシーズン再開を決断。
白人のコーバーにとっては難しい話し合いだったと思われるが、黒人と白人の橋渡し役になり得るコーバーを頼りにした者も少なくなかったことだろう。
39歳のコーバーはプレイオフでチームの勝利に貢献できなかったものの、コート外での貢献は非常に大きかったと言えるかもしれない。
なお、コーバーの昨季とNBAキャリアスタッツは以下の通りとなっている。
– | 2019-20 | NBAキャリア |
---|---|---|
出場試合数 | 58 | 1232 |
平均出場時間 | 16.6 | 25.3 |
平均得点 | 6.7 | 9.7 |
平均リバウンド | 2.1 | 3.0 |
平均アシスト | 1.2 | 1.7 |
平均スティール | 0.4 | 0.7 |
平均ターンオーバー | 0.8 | 1.0 |
FG成功率 | 43.0% | 44.2% |
3P成功率 | 41.8% | 42.9% |
フリースロー成功率 | 85.4% | 87.7% |
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