NBAオールスターのザック・ラビーン擁するシカゴ・ブルズには、NBAプレイオフ進出の期待がかかっていた。

シーズン中のトレードでNBAオールスタービッグマンのニコラ・ブーチェビッチを獲得し、期待がさらに高まったものの、イースタン・カンファレンス11位で今季を終えたブルズ。

一部では「ブーチェビッチのトレードが間違いだったのでは？」という指摘がある中、指揮官のビリー・ドノバンHCによると、ブーチェビッチをトレードで獲得してから十分な練習時間を確保できなかったことが、ブルズが十分なパフォーマンスを見せることができなかった大きな要因だったという。

ドノバンHCは今季のブルズについて次のようにコメント。hoopsrumors.comが伝えている。

私はNBAに長くいるわけではないが、あの時期のトレードの大半はロスターを補完するためのトレードだ。

ベンチ選手だったり、穴を埋めたりするための選手を獲得するためのものだ。

だが、我々のトレードは即戦力を獲得したのであり、彼がトッププレイヤーなのは明らかだよね。

NBAにおいてそういったことは通常起こらない。

チーム全体が変わったトレードだったんだ。

ブーチェビッチもそれに同意し、フランチャイズの未来のためのトレードだったという。

ブルズはこのオフシーズン中にロスターをさらに補強し、NBAプレイオフ復帰を目指すと見られている。

ブーチェビッチのトレードが間違いだったことではないことを証明するためにも、ドノバンHCにはブルズをNBAプレイオフ進出に導く采配を期待したいところだ。

なお、ブーチェビッチの今季のトレード前とトレード後のスタッツは以下の通りとなっている。

–	トレード前	トレード後
出場試合数	44	26
平均出場時間	34.1	32.6
平均得点	24.5	21.5
平均リバウンド	11.8	11.5
平均アシスト	3.8	3.9
平均スティール	1.0	0.9
平均ターンオーバー	1.9	1.7
FG成功率	48.0％	47.1％
3P成功率	40.6％	38.8％
フリースロー成功率	82.7％	87.0％