NBAオールスターのベン・シモンズとフィラデルフィア・セブンティシクサーズの関係は、修復不可能なほど悪化していると見られている。

シモンズはすでにプレイできる状態にあるものの、シクサーズに対して「メンタル面の準備ができていない」、「二度とシクサーズでプレイしたくない」と言い続けているというが、シモンズはなぜシクサーズに対する信頼を失ってしまったのだろうか？

ESPNによると、シモンズはNBAオールスタービッグマンのジョエル・エンビードと指揮官のドック・リバースHCからサポートしてもらえなかったことに強い不満を持っているという。

シモンズは昨季NBAプレイオフのアトランタ・ホークス戦で精彩を欠き、シクサーズファンから強烈に批判されることになった。

このような状況になった場合、チームメイトたちは批判を浴びている選手をサポートするものだが、エンビードとリバースHCはシモンズをサポートせず、むしろ批判とも捉えることができる発言をしていた。

エンビードが2019年NBAプレイオフのトロント・ラプターズ戦で十分なプレイを見せることができず、シクサーズファンから批判された時、シモンズはエンビードをサポート。

その過去があるからこそ、シモンズはエンビードに対する信頼を失ってしまったのかもしれない。

一方、リバースHCはシモンズをサポートするためにシモンズに何度も電話をかけ、シモンズは電話に出なかったものの、シモンズがいつもトレーニングしているロサンゼルスの施設をリバースHCがが訪れることはなかった。

もしリバースHCがシモンズの元に足を運んでいたら、今とは異なる状況になっていたのかもしれない。

なお、シモンズは現在シクサーズの施設などでトレーニングを続けているというが、シクサーズの施設を利用しているのはシクサーズに復帰したいからではなく、活動が公になるのを避けるためとされている。